大学というのは様々な年齢の人がいるもので、中学校や高校と違って同い年ばかりというわけではありません。
中にはかなりの年齢になってから通い始めたという人もいて、一回り以上も年上の同級生と一緒になることもあります。
同級生とはいっても年上ですから、人生経験が豊富で話を聞いてみると勉強になることも多いものです。
大学というはこのように今までとは全く違う年代の人と交流ができるというところも、価値があるのではないでしょうか。
学びの意欲は衰えない
留学先で出会った同級生はなんと自分よりも30歳も年上でした。
日本であればそろそろ定年かという年齢なのですが、そのような人が若い人たちに紛れて勉強をするのは凄いことだなと感じました。
もっともこれは世界中どこにでもある光景なので驚くほどのことでもないのでしょうが、学びの意欲が衰えないというのはとても素晴らしいことで、自分も見習いたいものだと思いました。
好きで留学をしたわけではありますが、授業が面倒だと思うことも多くサボってしまったりするのですが、その同級生は真摯に勉学に向き合っているので本当に勉強をしたいというのはこの人のことを言うのだなとまざまざと見せつけられた思いがしたのです。
年をとると人間は学びの意欲が衰えると言ったりしますが、その人と話を聞いているとそれは嘘だということがわかり、結局は人によるのだなと言うことがわかりました。
とても誠実な人で勉強に対して貪欲で、その意欲は若い人たちよりもエネルギッシュなものがありました。
人間やればできる
日本にいてあまり年の離れた同級生がいると距離をとってしまうところですが、留学先で人種も違うということもあり、更に相手に興味を持ったことでその人とはすぐに仲良くなることができました。
そして、話を聞いてみると更に驚くべき事実があり、腎不全の治療をしながら通学をしているということだったのです。
腎不全の治療をするだけでも大変なのに、それでいて通学までするとは人間やれば何でもできるということを教えられました。
更に詳しく聞いてみると元々昔から勉強をしたかったけれどもお金も時間の余裕もなく年をとって、腎不全になりその段階になってやり残したことがないかと大学に通うことを決意したということでした。
腎不全になったことは悲劇でも、やりたいことをやろうと決意することができたのは良かったと語っていて、人間の強さに触れることができました。
自分はグータラな生活をしていますが、身近にこのような人がいるとこのままではいけないと気が引き締まります。